南京虫襲来とアクロポリス
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値段だけの宿選びは時々災難を呼びます。
昨夜、眠ろうとした諭さんが見つけたベッドの上の小さな虫、南京虫。
これが災難の始まりでした。
一匹、二匹。また一匹。と、どこからともなくやってくる南京虫。
慌てて枕をひっくり返して、マッドレスやベッドの裏をみたりと巣穴を探し、
見つけたのが、インテリアとして飾れていた絵の木枠の隅。
まさかこんなところに、、、。
諭さんはすでに何か所かかゆみが。
とにかくいまいる南京虫をつぶして、靴下の中にズボンの裾を。
ズボンの中に上着の裾を。手袋の中に長袖の裾を。
そしてパーカーのフードをかぶって完全防護。
電気をつけたまま、恐怖におののきながら寝ました。
そして朝。
諭さんはこんな状態。
夜は1時間ごとに目覚めては、現れた南京虫と戦っていたそうで、
すっかり寝不足。それでも唯一出ていた顔の部分を狙われたようです。
私はというと、一か所も刺されず、隣でのうのうと眠っていました。
血がまずいのやら、体質なのか。この違いは何でしょう。
でも二人で痒い痒い言わずにすんでよかったよ、と諭さん。
災難をひとりでがぶってくれました。
そんなこんなで、この宿を一刻も早く出たいのですが、
すでにネット予約で2泊とってしまっていたので、今夜も戦うことになりそうです。
こんなことでは延泊できないので、早速観光に行きました。
歩いてアクロポリス周辺へ。
この辺りはにぎやかで、お土産やさんやご飯やさんが立ち並んでいました。
おなかも空いたので、まず腹ごしらえ。
いまだギリシャ料理を食べていなかったので、
お手頃そうなタベルナへいきました。
ここらへんのお店は観光地なので、
日本語名が記載されたメニューがありました。
グリークサラダ
ギリシャ名物ムサカ(ナス、ひき肉などのラザニアのような料理)
最後にはアイスクリームもついて、諭さんもご覧のとおり笑顔に。
おいしい料理を食べて、元気になったので、
いよいよアクロポリスへ。
が、まさかの工事中・・・。
正面は完全に工事していました。
後ろに回るとなんとなく雰囲気が。
こればっかりはしかたがないですね。
柱もどんどん修復されていているようで、
きっと将来的にはきれいに修繕されたアクロポリスが見れるかもしれません。
まあ、私の好みとしては朽ち果てた遺跡、の方が好きなんですけどね。
アクロポリスからの眺め。
工事中は残念ですが、来られてよかったです。
帰り道に、フラッペというのを買ってみました。
インスタントコーヒーに砂糖をたっぷり入れて泡立てたものらしいのですが、
あいにく口に合わず。
そして今日もあの宿に戻りました。
今思えば、部屋を変えてもらうなりすればよかった・・・。