サハラ砂漠に行く
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サハラ砂漠に行く
今日は朝ごはんを食べて、ゆっくりして10時頃にツアーがスタートしました。オーナーのアリさんに着いて歩いていくと、すでにラクダが待機していました。
インドで乗ったラクダに比べると少し小柄な印象がありますが、やはりラクダはかわいい目をしています。匂いはちょっときついんですけどね。
ツアーはまりこさんと私たちと韓国人の女の子3人でした。前日は20人ほどの大所帯だったというので、6人で気楽なものです。
そしてサハラ砂漠へ。ラクダに乗ってどこまでも続くようなきれいな砂丘を行きます。
ハッシュラビアットの村がさっきまで近くにあったはずなのに、もう周りには何もないかのように感じます。
女の子たちはみんな、手持ちのスカーフでモロッコ風に巻いてもらい日焼け対策はばっちりです。
昼間の砂漠はなかなか暑いです。私たちはラクダに乗っているので楽なもんですが、ラクダ引きの人はここをいつも歩いて往復しているのだと思うと恐れ入ります。
今日は天気が良くて気持ちがいいです。
懸念していた砂漠も前日の風できれいにならされ風紋が見られました。スペイン人はここをバギーでブンブン言わせて走っているらしいのですが、私はこの静かなきれいな砂漠をなんでわざわざバキーで荒らして回るんだろうと不思議に思いました。バギーのせいで砂漠の色が黒くなっているところをみると残念でなりません。
ラクダで2時間。さすがに乗っているのも疲れてくるころ、今日の宿泊する場所にたどり着きました。
大きな砂丘に囲まれて、近くにくるまで全然気が付きませんでした。到着して出迎えてくれたのがガイドのサイード。23歳と若く元気がいいのですが、ちょっとしつこいのが玉にきずです。日本語、韓国語、英語、フランス語、スペイン語、いろんな言語を観光客から吸収して話します。「すばらしーねーー!!」「ふんころがし~~!!」「おなか減った~モロッコサラダ~たべろ!たべろ!」少しでも私たちの会話が途切れたり、退屈そうにしているとすかさずテンションをあげにかかります。
暑い砂漠では冷たい水がご馳走で、凍った水のペットボトルをいくつも常備してくれているらしく、終始冷たい水を出してくれました。熱いモロッコティー(お砂糖たっぷりのミントティー)も汗をかいた体にはとってもおいしいです。
お茶やお水で水分補給した後は、お昼ご飯。
これまたおいしいモロッコ料理とたっぷりの果物。みんなでわいわい食べました。韓国の女の子たちはみんな明るく気さくで、英語も達者。「水飲む?」「ウエットティッシュ使う?」と気が利く。個人的な好みですが、私は韓国人好きです。
ご飯を食べた後はお昼寝。暑いので動かず、小屋の中でみんなで横になっていました。しかし、ハエが多い!払っても払っても水分を求めて寄ってきます。砂漠だからね、仕方ないんだけどね、多すぎ!!てなことで、眠りを邪魔してくるので、私はのりこさんにもらったポストカードで家族に手紙を書いたりしていました。
ちなみに砂漠でのトイレは、もちろんどこでもトイレ。エブリウエアトイレ!慣れれば快適なものです。見えない場所を探すのがちょっと面倒なんですけどね。
そして日が落ちで少し涼しくなったころ、サンドボードで遊びました。
スキーの板に箱をくっつけたものとスノーボードで滑ります。砂の急斜面を重たいボードをもって登らなければならないので、めっちゃきついです。
みんなハアハア言いながら登って、下に降りるのは一瞬。楽しいんですけどね、何度もできない遊びです。
登り方のコツがあるのか、サイードはどんどん登っていきます。
モロッコ人の体力すごいです。サンドボードで疲れ果てたところに追い打ちをかけるように今度は夕日を見に大砂丘を登っていきます。
一番若い韓国の女の子たちもバテバテ、最年長の諭さんはもっとバテバテ。
でもがんばった分だけいい景色が待っています。これはこの旅行の経験を通してから言えることで、本当につらい道のりを頑張って登り切った先には素敵な景色が待っているんだな、と思ったことです。
特にここの大砂丘の稜線は素敵でした。
みんなで写真を撮っていると夕日が落ちてきました。砂漠で見る夕日はいつもよりちょっと特別に見えます。諭さんはしみじみここはもう一度来たいと思ってたんだよな~と言っていました。
私もここは人生で一度は来た方がいいところだなと思いました。
延々と続く砂丘を見ていると何でも忘れられそうです。
タカさんは今年ここの大砂丘でプロポーズをして成功したそうで、11月にはオアシスホテルのみんながモロッコ式の結婚式をしてくれるそうです。なんともロマンチックな話です。
夜ご飯は夕方ツアーのお客さんも加わり、みんなで夕食。おいしいモロッコ料理をお腹いっぱい食べました。
そのあとはマットを砂漠の上に引いて寝そべって天体観測。あいにくの曇り空で多くは見れませんでしたが、きれいでした。そして火を囲んでサイード達の演奏でモロッコミュージックを楽しんで、
ラクダの毛で作られたあったかい毛布で寝ました。