ロンセスバーセス
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ロンセスバーセス
朝5:30に起きて、身支度を済ませて
朝食を摂り、6:30にスタートです。
今日はいよいよピレネー山脈を越えて、巡礼の第一日目が始まります。
スペインは6:30はまだ日が昇らないので外は真っ暗、朝靄が幻想的です。
昨日の雪と雨のせいか気温が低く感じます。
スタート地点に着いた時にすでに2、3組の巡礼者がみえました。
みんな歩くペースが速く、私達はどんどん後ろから抜かされていきます。みんなはカミーノの巡礼の為にきているので、ストックやウォーキングジューズやウォーキングパンツ、防寒着ももちろんバッチリです。
荷物は体重の5分の1。9キロに収まれば上等で、8キロになれば最高で、重くても10キロ程度がいいとされていてるそうで、みんな身軽です。
私達はどうしても荷物が減らせないのと、リュックの関係で諭さんが15キロ、私が9キロ近く。周りと比べるとかなり重たそうな印象を受けます。
私達を抜かして行く巡礼者が通る度にブエンカミーノ!よいカミーノを!と声をかけて、私達は私達のペースでゆっくり行こうと二人で決めました。
なにせこの先がたまらなく大変なのですから。
ひたすら坂道を登っていきます。10キロ地点まではなんとか景色を見る余裕もあったのですが、12キロあたりからかなりきつい登り坂が延々と。
というか、今日のルートは22キロ地点まではほぼ登り坂。
景色は本当に最高なんです。
朝方は雲海を眺めながら、次は緑の丘、ちらほらと見かける羊や馬の群れ、咲きはじめた花や新緑の木々が代わる代わるにあらわれてくるのです。
そして、昨日の雪のおかげで雪化粧された山々の間を。
ついつい足元を見てしまいがちだったのですが、ふと顔を上げた瞬間の感動たるや。あーカミーノやってよかったー。と思いました。
でも本当にきつくて、途中でギブアップしちゃうんじゃないかって何回も頭を過ぎってしまうわけなんですが、おじいちゃんおばあちゃんの年齢の方々がスイスイ歩いていくんです。もう訳がわからないですよ。こりゃやるしか無いなって。
諭さんも途中ちょっと弱気になったみたいですが、なんとか乗り切ってくれました。
しかしながら登り坂もキツイんですが、最後、足がもう疲れて言うことがきかない状態で一気に下って行くというなんとも意地悪なコース。
ようやく24キロ地点あたりで、ロンセスバーセスの修道院の建物が見えたのに、そこからが地獄でした。
諭さんはもうフラフラだし、私は背負ってるリュックのせいで背中が千切れそうな程痛い。
何度も何度も休憩をはさんでは、巡礼者に先を越され、もう最後の方なのかな〜って雰囲気で、結局おじいちゃんおばあちゃんにも抜かされ、まあでとこれ以上頑張ったら明日にひびく、私達は私達のペースで!と言い聞かせ、
なんとか9時間で到着することができました。距離にして約27キロ。高低差約1200メートル。
アルベルゲにはもう到着してノンビリしている人がたくさんいました。みんなすごいなー。
でも私達も無事到着出来たので今日はまず自分を少し褒めてあげたいと思います。
すぐにシャワーを浴びて(わたしはタイミング悪く水しか出なかったのですが・・・)、サッパリして
キッチンがあったので、買ってあったパスタでトマトスープパスタを作って身体を温めて、お腹を満たしました。
それでも疲れすぎて諭さんはフラフラ。なんだか頭も身体も熱いみたいです。
歩いてる時は、汗をかくのですが、止まって休憩するたびに身体が芯から冷えてしまうので、それのせいで風邪をひいてしまったのでしょうか。
不安なので、足のマッサージをお互いにした後はすぐ寝袋の中に。時間はまだ8時。でも明日も5:30起きなので体調を考えれば。
諭さん、頑張れ〜〜!