カリオンデロスコンデス
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カリオン・デ・ロス・コンデス
フロミスタのアルベルゲの朝は早く、みんな6:00にはほとんどのベッドが空に。私達も急かされるようにして出発しました。
月明かりのおかげで懐中電灯もなく矢印を追っていけました。
今日の朝焼け。
今日のルートは平坦な道のりです。
スタートも県道沿いの歩道を歩きます。こういう道ならば歩くのが速い人は相当距離を稼げるところです。
みんなはどこまで行くのでしょうか。それでも私達はやっぱりいつも通り、20キロ先の町を目指します。
1時間後にひとつ目の村を抜け、2時間に2つ目の村に着きました。ここの公園で朝ごはん。
ここから小川に沿って歩く道と県道沿いの歩道を歩く道に分かれていました。どちらが良いのか分からないまま、砂利道の続く小川沿いの道を選択しました。
右手に小川、
左手に麦畑、
目の前はどこまでも続くような道。
平坦な道のりとはいえ、
疲労が溜まっている身体にはこの単調な道が苦しかったりします。
2時間くらい歩いて道はまた県道にぶつかりました。そこにあった教会のベンチで休憩。最近は休憩ができる場所が少ないのが困ります。
そこからもう一息。
もう少しもう少しと言い聞かせて歩いていきます。
見えてきたカリオン・デ・ロス・コンデスまではあと3キロ。思ったより大きめな町でした。
アルベルゲの前の公園にはすでに巡礼者達が。私達も荷物を置いて、一安心です。ベンチでサンドイッチを食べてアルベルゲが開くのを待ちました。
そう待たずに開いて、あっという間に巡礼者の列が。早めに入れたので本当に良かったです。
今日は日曜日なので、商店が閉まってしまう場合があるので先ずは買い物に行きました。
が、スーパーマーケットはことごとく日曜日休み。仕方ないので小さな商店へ。でもそこは日本でいう駄菓子屋さんのように、お菓子はたくさんあったのですが、食材などは微々たるもの。
結局果物だけ買って、あるもので作ることにしました。
シャワーを浴びて洗濯をした後、ネットをしてゆっくりしたら、夕食の準備です。といってもまだ4時ですが。
幸い宿にフリーのお米が置いてあったので、せっかくなので、お米で何か作ろうということにしました。持ち合わせていたコーン缶と固形調味料と塩胡椒と。これまたフリーで置いてあったバターとソイソース(台湾のお醤油でしたが濃いめで美味しい!)これで、チャーハン風コーンご飯です。醤油が効いて美味しかったです!それと持っていたサラダ菜と、オレンジ。ちょっと物足りない感じですがお米なのでお腹に溜まりました!
さらにお昼ごはん用に焼きおにぎりを作ってみました。初めて作ったわりには見た目は焼きおにぎりらしくできました。お鍋でご飯もちょうどよくすこーし固めに仕上がって、明日のお昼ごはんが楽しみです!
焼きおにぎりを作っていたら、日本に何回も来ているという韓国人のおじさんが、韓国人グループで作った夕食を少し分けてくれました。ちょっと辛かったですが、とろとろの鶏肉の煮込み。美味しかったです!マシソヨ〜!
そのあとおじさんが教えてくれたさっきと違う商店を覗きに行ってみたんですがめぼしいものはなく玉ねぎ一個買ってアルベルゲに戻ると
ちょうどシスター達が(今日のアルベルゲはサンタマリア教会のアルベルゲなのです。)ミニコンサートを始めるところでした。
ガイドブックにあるとは書いてありましたが詳細を知らなかったので、びっくりしましたが、アルベルゲの中で歌ってくれました。
1人のギターを抱えたシスターが先導者で、歌を歌ってくれました。
最初は歌を歌ってくれるだけなんだと気楽に聞いていましたが、
途中、みんなそれぞれ自分の名前と自分の出身国と何故カミーノ(巡礼)をしているのか。自己紹介がありました。
みんな当たり前に英語やスペイン語でスラスラと話していて、もう私達はドッキドキ。英語が話せないというのは恥ずかしいなと感じましたが、ここはもう仕方がないと、勇気を出して自己紹介をしました。怖かったのですが、みんなが助け舟を出してくれてなんとかまとまりました。
そのあとまたシスターの歌を聞いたりみんなでアメイジンググレイスを歌ったりして
今度は自国の歌を歌ってということに。イタリア、韓国、オーストラリア、ときて、日本は?と
日本人は私達しかいなかったので、恥ずかしくて遠慮しようかと思いましたが、シスターがこの日本の曲なら知ってるわといってギターで弾いてくれたので、上を向いて歩こう「スキヤキ」をワンフレーズだけ歌いました。
ワンフレーズだけというよりも!ワンフレーズしか思い出せなかったのですが、日本人としてこれまた恥ずかしい思いをしてしまいました。
涙が溢れないように
思い出すあの時
一人ぽっちの夜
周りのみんなも知っている様子でした。坂本九さんは偉大ですね。
まさかのイベントにドギマギしましたが、こういうのもたまには楽しいですね。
あとから、大好きな「若者たち」を歌っておけば良かったなーと思いましたが、あの場ではやっぱり歌えなかったかな。ただでさえ声が震えてたというのに!
そのあとはミサに参加して、
マッサージして今日は1日終了です。アルベルゲに着いてから、なんだかんだで慌ただしく、盛りだくさんな1日でした。