サアグーン
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サアグーン
昨日の日記を書きながら目覚ましもかけずぐーぐーと寝落ちした私はすっかり寝坊です。諭さんに起こされ、慌てて準備。
そうだ、今日も巡礼だ。
頑張って歩かねば。
もう筋肉痛は全くなく身体が巡礼に慣れてきているようで、朝身体を起こすのも苦ではなくなって来ました。あるのは腰痛と肩の張りと膝裏の突っ張り感と、足の親指の関節が痛いというだけです。。。
幸いにも出来かけていた小さなマメも、ワセリンのおかげで悪化することなく直ぐに治ってくれました。
諭さんは踵のひび割れと右足の親指と人差し指の間にできたマメがつぶれすこし痛そう。本人は歩き始めてしまえば気にならないらしいのですが。
それでと心配していた右膝や、踵の骨棘の痛みは違和感や疲れはあるものの、まだ大丈夫なようです。
巡礼者の中にはテーピングぐるぐるの、サポーターガチガチの、びっこひいて歩く人や、足の裏がマメで痛い人がたくさんいます。よく歩いてるなあと、感心するくらいです。
毎日マッサージをして、ケアをしているおかげで、みんなよりはすこし元気に歩けていると思います。お互いに専属マッサージを連れて歩いてるようなものですから。これは夫婦でマッサージ師の特権です!
今日は途中途中に村があり休みながら行けるルートでした。登り下りもあまりなく、18キロだけなので気持ち的にも軽くいけました。
今日は麦畑といっても、昨日よりは道路に近く電線も通っていて、町に行くんだなーという感じがありました。昨日は本当に電線すらなかったのです。
歩いている間は、話さないこともありますが、大抵はくだらないことを話したり、時々真剣な話をしてみたり、お互いの学生時代の話をしたりしています。今日は単調な道のりだったせいか、余計に色々話していてあまり景色を見ていませんでした。
そして今日は馬で巡礼している人とすれ違いました。
巡礼は徒歩、自転車、馬のいづれかの手段で行えるのです。自転車はよく見かけますが、馬はまれなので、後ろから通り過ぎたときは驚きました。時々馬のひづめの跡や糞を見かけて、馬で巡礼する人もいるのかね~と都市伝説的な感じで噂はしていましたが、本当にいました。
そんなこんなで町が見えてきて、無事に到着。今日はサアグーンという町にきました。町というだけあって少し大きいです。
念願のスーパーマーケットもあり、色々買い込んでしまいました。
アルベルゲもキッチン付きなので、今日はお肉(ひき肉)とお気に入りのマヨネーズを買っていつもより少し贅沢な自炊です。
ナスとひき肉と玉ねぎとマッシュルームでボロネーゼ風トマトソーススパゲッティ
ブロッコリーとゆで卵のサラダ
玉ねぎとマッシュルームのスープ
です。調理していると韓国人の夫婦が、いいね〜美味しそう〜と言ってのぞいてきて自分たちが買ってきたブラックチェリーをおすそ分けしてくれました。
韓国人は人懐こくとても優しいです。今までで4組の韓国人が何かしらをおすそ分けしてくれました。すっかり韓国人の人柄が好きになっている私です。
もちろん他の国の人もみんな気さくで明るく優しいです。
私達がご飯を食べているところを通り過ぎると必ずボナペティと言ってくれます。(フランス語でめしあがれ)
こういう無言で通り過ぎて行かない感じ、見習いたいです。
そうそう、ここのアルベルゲは少し変わっていて、昔の建物を改装というか、天井が抜けたところを木の屋根を付け足して、半分をアルベルゲ、半分を公民館のようなものになっているみたいです。夕食を作っていると奥の半分から子供の声がしてきて、何だ?何だー?と思っているとおそらくダンス教室かなにかで、先生のかけ声が響き渡ってきました。こんなアルベルゲもあるんだなーと。
ただ、夜いびきも響き渡るなーと思うと寝るのが怖いです。
でも、明日も早いので頑張って寝ます!おやすみなさい。