アストロガ
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アストロガ
今日はとにかくねむいかったです。昨日は9時前には寝て、睡眠時間はバッチリなはずなのですが。頭がぼんやりして足が前に出ませんでした。
久しぶりに20キロ以上を歩いたせいでしょうか。
朝食をとらずにきたからでしょうか。
曇りのせいでしょうか。
寝すぎたのでしょうか。
二人とも無言で歩いていきます。
1時間半歩いてようやく一つ目の町に着いて朝ごはん。食べたおかげで、少し回復しました。が、まだ眠い。久しぶりにカミーノらしい田舎道なのですがアップダウンがあり、なかなか足が進みません。
肩もやけに張ってきて、会話もなかなか続きません。
ついに峠を越えて、ホッとした時。道端にたくさんのフルーツやジュース、チョコレートやパウンドケーキなどの山が。
これが昔話だったらきっと、これを食べたら、身体が小さくなったり、白髪のおじいさんになったり、ひどい目にあう展開になっていたでしょう。
しかしこれは寄付制の休憩所。今日はとにかく眠くて疲れてヘトヘトな私達にとって夢のような場所でした。
スイカにバナナにスパニッシュオムレツにパウンドケーキを少々?頂きました。
みんなも思い思いに楽しんでいました。最後に気持ちばかりのお金を入れて帰りました。
お腹が満たされ、頭もスッキリして、ふと気づくと曇り空だったのが、気持ちの良い青空に。まさに私の心のように!
と、中途半端な時間につまみぐいをしてしまったので、次の休憩でサンドイッチを食べてさっき食べたのを込みでお昼ご飯にしました。
休憩していたら後ろからいつも会う韓国人夫婦とその息子さんがきました。
奥さんが写真を撮ってくれるというのでお願いしたら、こっそり二人うしろに写っていました、笑
その休憩所からはもう目的地のアストロガが見えました。残すところ4キロです。すでに二人とも足の裏がじんじんとして痛みと疲れはピークに。
最後にアルベルゲまでの地獄のような急斜面を登り、到着しました。
アルベルゲのオスピタレロに日本人のケンさんという方がいて、色々と聞きやすかったです。
部屋は先ほどの韓国人夫婦とその息子さんと韓国人の女性というアジアンオンリーな部屋。まあ感覚が似ているので、ありがたいんですがね。
その後は、アストロガの町を探索して、
(これまたガウディ建築)
スーパーで買い物をして、カフェテリアでチョコラテとチュロスを食べようと思っていたのですが、
チュロスは朝のみの場合が多いらしく、全然見当たりませんでした。お店できいても無いということで、仕方なく断念。
スペインといったらチョコラテとチュロス。らしいのですが、この町アストロガではチョコレートが有名で是非ともここで食べようと思っていたのです。
まあチュロスがなくてもいいかなということでチョコラテを飲みました。明日のための活力源です。想像したよりも甘さが控えめでチョコレートというよりはカカオ感が強かったです。
帰ってゆっくりして、その後いつものようにマッサージ。
今夜の夕食は、実は韓国人夫婦とその息子さんにお呼ばれされ、コリアン精神でなんとご馳走になる事に。他にもよく一緒になる顔なじみの韓国人のおじさんと若い女の子と一緒に、夕食タイムです。
7時にキッチンと言っていたので、行くとすっかり作ってくれてあり、食事の準備も終わっていました。私達は完全にゲスト扱いだったようです。
韓国人のあたたかいおもてなしを受け、拙い英語や知っている韓国語などで頑張って会話をしました。韓国のりやコチュジャン、韓国風のお粥などコリアンフードも。ほかにはクリームパスタとトマトソースの肉団子とひよこ豆の煮込み、オリーブやパンなど、ワインやビールも頂きました。諭さんも今日ばかりはお酒は解禁。
韓国人のリーさん夫婦の息子さんは英語がペラペラで韓国語を通訳してくれます。
夫婦もまあまあ話せますし、他の二人も口数は多くないですが英語はできる様子。韓国人はたいていみんな英語が出来ます。日本の教育はやっぱり足りないなあと思いました。(それよりももとより自分の努力のせいですが。)
息子さんは日本語も単語や簡単な言葉はわかるようで、私達のことを妹、お兄さんといってくれます。
韓国語ではお母さんをオモニ、お父さんをアパ、お兄さんをオパ?というらしいです。
何故そんなに日本語を知ってるのかきいてみると、おばあちゃんが時々日本語を交えて話すと言っていました。おでんや弁当、締め切り、用事などの言葉は韓国でも使われるそうです。
お腹いっぱい食べて最後まで甘えさせてもらいました。後片付けを私達がやろうとするといいから休んでてとの一点張り。コリアン精神素晴らしいです。どうにか仕事を見つけてお皿を拭いたり、片付けたり手伝わせてもらいました。
リーさん夫婦の息子さんはドイツでワーホリ中で、サンティアゴコンポステーラまではあと10日で到着しなければならないらしく、明日からは毎日30キロを歩かなければならないということで、私達とは今日でお別れ。一緒に写真を撮ってもらいました。
韓国人はやっぱり好きだなーと感じました。
また素敵な出会いがありますように。
明日もまたカミーノ頑張ります。
おやすみなさい。