かめかめさんぽ

世界一周ふたり旅

オ・セブレイロ

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オ・セブレイロ

 

今日は最後の難所です。ガイドブックではもう少し先の村から出発してオ・セブレイロという山頂の村まで約15キロ程の道のりですが、私達はペレヘの村からスタートなので、おおよそ23キロの行程です。どんな山道が待ち構えているのか。少々不安ですが出発です。

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昨日の雨は止んでいましたがまだ雨雲がかかっている様子。

 

まずは県道沿いのアスファルトの歩道を次の村まで歩いて行きます。約5キロ、1時間ちょっと歩いてここで朝ごはん。ベンチでゆっくり食べていると遠くの雨雲がピカッと光りました。雷です。どうやら今日は天気に恵まれなかったようです。ゴロゴロと雷鳴が聞こえ、まだ少し遠いので慌てて出発。少しでも雨に降られずにすみたいです。

 

さらに5キロ県道沿いのアスファルトを進みベガ・デ・バルカルセに到着。ここで一休みしていると、ついに雨が降り始めました。今日は楽に歩かせてくれないようです。

 

雨の様子を見ながらレインコートを着て少し待機。他の巡礼者はちょっとの雨なら気にしないのかどんどん進んで行きます。

 

私は靴がビショビショになるのか嫌で、持ってきていたビニールテープをペタペタ貼ってカバー。

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自分としては満足なのですが、諭さんには不評で、俺はいいや。と素っ気なく断られました。見た目はヒドイですが、毎日汗だくの靴はもうひどく臭うので、もしこれが濡れたとしたらとんでも無い臭いがすることを私は知っていたので。もしそんなことになったらこれから先この靴を履いて歩いていく自信がないので、靴は絶対に濡らしたくないのです。

 

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まあ、そんなことをしてる間に少し雨が弱くなり、歩きを再開しました。テープは少し剥がれがちですがビショビショになることはないでしょう。そう思うだけで心配がなくなります。

 

バスで来た団体の巡礼者?と重なり、少し賑やかです。

 

ここから3キロ程はまだなだらかな、比較的急勾配ですがおいおいを考えると、まだなだらかな上り坂。アスファルトの道路の上を歩いていくので雨が降っている中でも歩きやすいです。

 

そして、3キロを過ぎてから怒涛の上り坂。ここから8キロ上り続けていきます。雨も降ったり止んだり、強くなったり弱くなったり繰り返しです。

 

ローマ時代の道という趣のある道ではあるものの何と言ってもキツイ。喋る余裕もありません。ひたすらハアハアという息づかいのみ。私に至っては後ろの諭さんを振り返る余裕すらありませんでした。

 

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救いは3キロ毎に村があり少し一息つくことが出来たということです。

 

レインコートで蒸れて、外は雨でビショビショ。中は汗でビショビショという意味があるのか無いのかという状態。リュックも背中の汗でビショビショです。諭さんも髪の毛が汗なのか雨なのかシャワーを浴びたかのようにびっしょりです。

 

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村で休むたびに今日はここまでにしようと何度思ったことか。

 

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でも悪天候で、最後の難所となれば、これはもう夫婦の絆を試されているような気になって、よし!二人で乗り切ろう!と頑張ることにしました。

 

最後の村を通りすぎるとあと2キロちょっと。山間を通っていた道がいよいよ山肌に沿って登って行きます。

 

景色が開けて、下が見えるとああこんな所まで登って来たのかと、嬉しく思いました。

 

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そしてカスティージャ・レオン州が終わりガリシア州に入って約20分。

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ついに、ついに、目的地オ・セブレイロに到着しました。

 

村は小さいながらも巡礼路として栄えている様子で整っておりさながら観光地のようでした。

 

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アルベルゲにはすでに40人以上が並んでいました。その頃には雨が止んで居たので軒先からはみ出して並んでいても苦ではありませんでした。が、汗でびっしょりのTシャツが冷え時間が経つにつれ寒くなって、居ても立っても居られない状態でした。

 

受付は到着してから15分程で始まったのですが受付が一人一人時間がかかるので結局1時間くらい待ちました。

 

23キロ登って、汗で身体が冷えてるなかでの1時間。結局厳しいです。

 

しかもシャワーがほぼ水でしたし、男女分かれているものの、シャワーの扉はなく、さながら日本の大浴場のような感じで恥ずかしかったです。日本の大浴場は恥ずかしく無いのですが何でか外国だと恥ずかしいんですね。

 

ちなみにアルベルゲのシャワーは温かいシャワー率70%くらいです。熱いくらいの気持ちいいシャワーを浴びれる率は30%くらいだと思います。(安いアルベルゲを巡ると)

 

最初の三日間は100%水シャワーだった私にはもう熱いシャワーが浴びれる以上のご褒美はありません。

 

さて恒例の自炊タイム。今日はお昼ご飯にしようと思っていたガーリックライスは夕飯にまわすことにしてお昼ご飯にパスタを作りました。というのもキッチンというものはありつつも調理器具や食器類が、ほぼ皆無というヒドイキッチンだったので、限られたもので作るには早めに使うのがいいだろうという判断です。

 

といってももう野菜の買いだめはないし、商店もシエスタでお休み中なはずなのであり合わせのトマトソースパスタ。お隣で食べていたペルー人からパンをもらってまずは腹ごしらえです。

 

その後はお互いマッサージ。すると外の様子が一変。嵐のような暴風雨。

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もし今の時間歩いていたら、恐ろしいです。何にせよ今日無事に着けたことに感謝です。明日は下り。もっと身体がキツイはずなのでしっかりマッサージです。

 

お互い1時間ずつマッサージが終わるとまたまた一変。太陽が顔を出していました。雨も止んで、シエスタが終わり商店も開いているはずなので村を散策。

 

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教会や商店をみて周って、今度は夕飯。お弁当のガーリックライスをチンして温めて食べました。美味しかったです。でも、すこし物足りない。なので、パスタが一人前だけ残っていたのがあったのを思い出しちょうどいいので、それでツナマヨ醤油パスタを作りました。プラスお菓子をつまんで今日はもお腹いっぱいです。 

 

今日のアルベルゲはなんと二段ベッドが2台横にくっついているタイプ。私は下、諭さんが上。それぞれ横に他人が寝ています。どんな状況?あり得ないです。しかも隣がいびきをかいています。あーどうしよう。今夜ははたしてゆっくり眠れるのでしょうか。

 

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