アルスーア
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アルスーア
ここ最近の楽しみは自炊です。節約の為に、バルやカフェでの食事はしないというスペイン要素がゼロのカミーノの旅です。今日も朝から、夕食をお腹いっぱい食べるため歩きます。(目的が変わってきてる…)
ついに4月から5月になり、5月から6月になりました。季節も気温も少しずつ変わっているのが、持ってきた上着を全く着なくなってお荷物と化していることが明らかにしてくれます。
ここのところガリシア州にはいってから朝はいつも霧が出ていて景色を楽しみながら歩くのは難しいのでひたすら歩きます。
小さな村を抜けては、のぼったりおりたり。
今日はあっという間に2時間が経ち、あっという間に残り半分。あと8キロ。今日も15キロで目的地なのです。
ゆっくりペース、かめさんぽです。休憩休憩。足が痛ければ休憩。肩が痛ければ休憩。それが一番良いのです。カミーノは1日だけではないのです。毎日続くのです。先がまだあるのです。
我慢して歩けば、マメができ、マメができたら、もっと辛くなるのは目に見えています。痛くなる前に、ひどくなる前に休憩です。
そのおかげで、私は足の裏はもちろん痛いのですが、一ケ月歩いた今、マメは1つもできていません。最初の頃、マメかな?と思う小さな硬いのができたのですが、その時すぐにワセリンを塗りたくり。極力摩擦をなくして、靴を履くときに靴下が中でヨレないように気をつけて、靴ひもをしっかり結んでできるだけ靴の中で足が滑らないようにして、休憩のたびに靴を脱いで、靴下を脱いで、ワセリンを塗り直したりとマメ対策は万全にしてきました。
なので、今とても一ケ月巡礼している人の足の裏とは思えないほど綺麗な足の裏をしている自信があります!
むしろ巡礼始める前よりワセリンのおかげでツルツルになっている私です。
でもそれもこれもゆっくりペースが肝心です。多分これだけやっても30、40キロ歩いたらマメはできるでしょうから。
さて、今日を乗り切ればあと3日でサンティアゴコンポステーラに到着します。たったあと3日。本気を出せばあと2日で行ける距離にもう着くのです。(ラスト1日はボタフメイロを到着日にみたいという諭さんの希望とその他の事情により5キロ手前で泊まります。)
長かったカミーノ生活の終わりが近づいています。(フィステーラまで行くのでコンポステーラからまた100キロ歩くのでまだ8日程ありますが)
二人で今までの道のりを思い出しながら歩くと、あっという間にまた2時間。今日はあれ、もう着いちゃったの?という感覚になる程です。
今日はアルスーアというチーズが有名な町です。昨日のメリデはタコ料理で有名だとか。
アルベルゲは町のちょっと奥で巡礼路を辿って、ちょっと曲がったところにある100台近くベッドのある宿にしました。
まだ開いておらず、仕方ない、また待つかなあと思ったのですが、宿の方が優しくリュックだけでも中に入れてくれました。公営はこういう融通が利かないので、私営の利点です。
さらにそのおじさんがチョコのお菓子を2つもくれました。スペイン語で何言ってるかわかりませんでしたが、とりあえず嬉しかったので写真を撮ってもらいました。時々こういう不意打ちの優しさに触れると良いものです。
で、リュックを預けられたので、教会でのんびりしたり、スーパーに買い物に行ったりしました。
戻るとちょうど宿も開いており、無事チェックイン。
規模も大きく、設備も充実していて久しぶりにいいアルベルゲに当たりました。
あっついシャワーを浴びて、洗濯もして、ゆっくりコーヒーブレイク。
最近は町の散歩をするよりも、宿でゆったり過ごすのがメインです。
マッサージをして、2人でのんびり過ごして、体を休めました。5時前になってお待ちかね夕食の準備に。
ここ最近は自炊生活に慣れてきたので、スーパーで買う材料や数が増えてきたのか、贅沢な夕食です。
玉ねぎとピーマンとコーンとトマトソースでパスタ。スープ。ゆで卵とトマトとブロッコリーのサラダ。デザートにキウイとチョコクリーム。飲み物はソイジュースです。
もしかしてこれだけ食べたら歩いた以上のカロリーかもしれません。
ちょっとこのままじゃマズイです。
しかも諭さんは小さい缶ながらも2本ビールを飲みました。
せっかく痩せてきたのに、本当にマズイです。
ゴールを目の前にだらけすぎてるかもしれません。引き締め直しです。明日は20キロ。気合いも入れ直しです!