サンティアゴ・デ・コンポステーラ
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この日がとうとうやって来ました。目が覚めてからアルベルゲを出るまでの1時間なんだか気持ちだけが焦ってそわそわそわそわ。ゆっくりで大丈夫でしょ。という諭さん。私はそれでもそわそわそわそわ。
そして出発してわずか30分。次のアルベルゲに到着です。こんな早い到着は初めてです。その間約2キロ。早くつくのも当たり前です。アルベルゲも9時オープンで他と比べてもすごく早いのですが、それよりも30分早く着いてしまいました。早すぎます。そわそわし過ぎました。
9時過ぎにチェックイン。ベッドメイキングがまだだというので一先ず荷物を置いて行くことにしました。
向かう先は、もちろんサンティアゴ・コンポステーラ、と思いきや、まずはそこを通り過ぎ巡礼事務所へ。巡礼証明書を作りに行く為です。
途中で日本人のマルさんに再会しました。脱サラしてこれから漁師になるというマルさんはあっという間に私達を抜き去って、サンティアゴコンポステーラのその先フィステーラとムシアに行って昨日帰って来たというので驚きです。
マルさんに巡礼事務所まで連れてってもらい、少し立ち話。昨日はここで1時間待ったそうで、私達もおそらくそのくらい待つことになりそうです。
ここについたのが10時過ぎ。終わるのが11時過ぎになるとして、ミサの始まる12時には間に合うだろうと思いますが、少しドキドキです。
予想どおり、1時間以上並びましたが無事にゲットできました。紙一枚に3ユーロかかりましたが、せっかくなので。
そのあと急ぎ足でコンポステーラへ。さっき通り過ぎた時は気づかなかったのですが、目の前の広場で爆音を鳴らしながら何かのイベントが行われている様子。さらにコンポステーラは現在工事の真っ只中。
ようやくたどり着いたこの教会。きっとさぞかし感動するのだろうなと期待していただけに辛いです。
少し肩を落としつつも、ミサへ向かうと、今度はリュックをどこかに預けて来いと係員に注意されてしまいました。もちろんバックパックは禁止というのを知っていたので荷物は宿に置いて来たのですが、私の背負っていたデイパックも、その係員には大きすぎるようにうつったようです。
さらに肩を落として、2.5ユーロで近くのお土産屋さんの中にある荷物置き場に預けました。
まだ12時前。ミサはまだ始まっていないので空いているだろうと思ったのが失敗でした。すでに中は多くの人でパンパン状態。座られる礼拝席はすでになく、立ってみるのもやっとなくらいです。
なんとか立つ場所を確保して、カメラを構えていると、まだ12時ではないのにミサがスタート。そしてすぐにボタフメイロの準備がされました。
早めに入れて本当に良かったです。
そして、
そして、
ついにお待ちかねのボタフメイロ。
大きな香炉が太い紐に吊るされていました。
まずは上下に振られ、香炉から白い煙が出始めるとだんだんと左右に大きく揺れはじめました。最後は天井にぶつかってしまうのではないかというほどの高さまで上がり、スピードもかなりあるようでした。
揺れが収まり、思ったより早めに終わってしまいましたが、念願のボタフメイロ。結構迫力ありました。
ミサの後はサンティアゴコンポステーラ自体は、人の多さとイベントの煩さが雰囲気を台無しにされてしまっていたので、もう長居はせず、帰って休むことにしました。
帰り道にバスターミナルによって、今後のポルトガル行きのバスを買いました。
もうカミーノの終わり、そしてその先のことを考えて行かなければならないのです。
一旦宿に帰ったものの、やっぱりもっと先のバスチケットも買っておいたほうがいいかもしれない。と諭さんが言うのでもう一度買いに行きました。
今日はたいした距離を歩いていないのに、如何してこういう時は足が重たいのでしょうか。
今日のアルベルゲはコンポステーラの町にしては安い10ユーロ。アルベルゲにしては高い10ユーロですが、ここはまあ仕方がないです。内装の雰囲気は何故かアジアンティックですがそれがいい感じで。今までにない居心地の良さ。
キッチンは時間でお金がかかるタイプで0.5ユーロで15分1ユーロで30分です。私達はどうにかして15分間でパスタとパスタソースとココアを作る効率を考えて二人でわちゃわちゃしながら料理しました。
それがなかなか楽しかったので、コンポステーラのガッカリ感が払拭されて、また明日から頑張ってやろう!って気持ちが湧いてきました。
旅はまだまだ続くのです。
次の目標は海。
フランスのピレネーを越えついに大西洋をこの目で見るため再び5日歩いてきます。