ペドロウソ (アルカ・オ・ピノ)
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ペドロウソ (アルカ・オ・ピノ)
昨日の夜は、団体客が夜11時過ぎまで大騒ぎしていたせいで、寝不足です。
アルベルゲは大体22時には電気を消して静かにしなければならない暗黙のルールがあるのですが、団体客のおばさま達は御構いなし。さながらお泊まり会のようにおしゃべりが止まりません。同室のブラジル人は、お怒りの様子でパンパンパン!と手を鳴らしたり、咳払いをしたり、壁を叩いたりと静かにしろアピール。それで一瞬は静かになるのですが、だんだんとザワザワしだして、、、もう全然マナーがなっていません。24時になって、ようやく電気が消えて静かになったと思ったら今度はいびきの大合唱が始まり、結局なかなか眠れませんでした。諭さんはなんとか寝付いたようですが、夜中ダニに噛まれて痒かったそうで結局諭さんも寝不足です。
今日は20キロ。
でも比較的なだらかな道です。
足の痛みも少し和らいで出だしは好調。。。だったのですが、歩き始めて2時間後。
いつも通り話しながら歩いていていた私たちですが、ふとした事で泣き出す私。黙る諭さん。
きっかけは些細なことです。カミーノ中は二人で昔のことや将来のことをたくさん話してきました。中でも帰国したらどうするかという話をすることが多くかったのですが。
話してるうちに私はだんだん将来に対しての不安が自分の中で膨んでしまって、歩きながら泣き出してしまいました。
通り過ぎる巡礼者はさぞかしギョッとしたことでしょう。目を真っ赤にしながら、鼻水をすすりながら歩く私。とめどなく涙が出てきて結局持っていたティッシュの大半を消費してしまいました。
一人で勝手に不安になって一人で泣き出した私に手の打ちようがない諭さんは黙って待ってくれました。
結局、泣くだけ泣いて、言うだけ言って、落ち着いて、その後ようやく諭さんの言葉がきけました。
諭さんもいっぱい不安で、だからこそいっぱい考えているのだと。私がもし頑張るなら支えてくれる、もしダメなら逃げてもいい。そう言ってくれました。
泣きながら歩いて約1時間。
落ち着きしました。そして少しだけ前を向けるようになりました。諭さんがやるの支えるんじゃない、二人でやるんだ。と思うことができました。
この先もたくさん不安になったり、ぶつかることもあるかも知れません。でも、私は出来るだけ自分の思ってることをさらけ出して、諭さんの思ってることもちゃんと分かっていきたいです。
余裕がなくなって自分の内側でいっぱいいっぱいになって諭さんの言葉に耳を傾けられなくなったり、顔を見なくなったりする時もあるかも知れません。
それでも今日みたいに、会話することで解決していきたいです。
そんなこんなありながらも歩き続け残り6キロ。寝不足のうえ、泣き腫らしたまぶたは一気に重くなり、言いたいことを吐き出して、受け止めてもらってスッキリしたのか、眠たくなってきました。。
まだ6キロ歩かなければならないのに。仕方ないので、ここで気合い注入。(おやつタイム)
さらに甘いもので機嫌が直り、その後無事に目的地に到着することができました。
アルベルゲのチェックインを済ませて、スーパーへ買い物。ここにもお気に入りのスーパー、ディアがありました。なので、ちょっと贅沢。夕食が楽しみです。
シャワーと洗濯、マッサージ。一カ月続いたカミーノ生活も最後のフィステーラを含めあと一週間です。サンティアゴコンポステーラまではなんと2日です。
お天気が今日はイマイチすぐれず晴れ間が見えてこないのがちょっと不安ですが、どうかコンポステーラ到着日は晴れることを期待します。
そして少しだけお昼寝して。夕食。
今日は鶏肉を買ったのでトマトスープ煮込みにします。
鶏肉人参ジャガイモ玉ねぎとカレーのような具に、安かったアスパラとにマッシュルームを入れてトマトスープとブイヨンでコトコト。
付け合わせにアスパラのバター炒めとスパニッシュオムレツ(電子レンジでチン!)想像以上にボリューム満点でした。
そして諭さんお気に入りのヨーグルトドリンクを飲み、今日は歩いた以上のカロリー摂取量かも知れません。(ディアに行くと買い過ぎ傾向です。)
でも、今日のトマトスープ煮込みは大成功だったようで諭さんはいつも以上に一生懸命食べてくれました。
今日は精神的にも疲れたと思うので少しでも喜んでもらえて嬉しいかったです。
さて、今晩は気持ちよく眠れることを期待して、明日はサンティアゴコンポステーラまで残り5キロ地点のモンテ・ド・ゴゾへ向かいます。