アルティンアラシャンの温泉
7/7
アルティンアラシャンの温泉
ユルタの天窓から太陽の光が入ってくるので朝は自然と起きてしまいました。少し肌寒いかったのですが寝心地は良かったです。
朝ごはんは9時とゆっくりめのキルギスタイム。今日は何をするつもりもないので、私たちものんびりです。
朝ごはんは日本でいうチャーハンのようなものが。名前を聞いたのですがすぐに忘れちゃいました。お米ではなく、穀物のようですが、食べたことのないものでした。味は美味しいのですがどうも油っぽくて量も多くてちょっと朝の胃袋には重たいメニューでした。
朝ごはんを食べたら何もすることがないので、景色を眺めては写真を撮ったり日光浴をしたり、花輪を作ったりして遊んでいました。
そのあとは少し丘を登ってみたり、川を見に散歩に行って、お昼過ぎくらいになったは温泉を探しに行ってみようかなと諭さんと言っていました。
が、さあ川を見に行こうかな〜と思って歩きはじめると宿の女の子が何処に行くの?と訪ねてきました。
川を見にただ歩きに行くだけだよ。と言ったのですが、なんだかんだで案内してくれる事に。
昨日は馬に乗らないか?と言われたのですが、ホーストレッキングはあまり興味がなかったので断ったのです。これもアクティビティの一環かなーと思って、自分たちのペースで回ろうかと思っていたので断ろうかなと思いましたが、言うタイミングを失ってしまいました。
宿の女の子とそのおばさんがどんどん前を歩いて行くのを、慌てて二人で追いかけて行くと川沿いの道に出ました。フォト!フォト!と言って景色が良い所では写真を撮らせてくれます。
おばさんも女の子もひょいひょい歩いて行きますが、結構狭く少し足を踏み外すと落っこちてしまいそうな怖い道。途中では土砂崩れの跡があって道がなく滑り落ちそうなところもありました。どうやら川を見るだけでなく、温泉まで案内してくれるようです。
二人の跡を必死について行くと、そこには温泉が湧いているところが!触って見ると本当に温かいです。
そしてもっと奥へ行ったところの岩を登って行くと、また温泉が。
本当なら水着を着て温泉探しに行くつもりだったのですが、そうとは思わずについて着てしまったので、何にも持っていません。
しかしおばさんが入れ!入れ!というので、私たちもまあせっかくここまで来たのだから。と大胆にも裸になって入ってしまいました。
大自然で心も身体も解放されたのか。恥じらいは何処かに。
温度はぬるめ。ついでになんだかぬるぬるしていましたが。笑
でも、景色は最高です。
日本でも温泉はどこにでも湧いていますが、さすがにこんな川沿いの天然温泉にはなかなかは入れないだろうなと思うと本当貴重な体験です。
こんな所で裸になって、温泉に浸かるのもここまでくると面白いです。
これでも満足だったのですが、ビシュケクで会った日本人夫婦の方に写真でアルティンアラシャンの温泉を見せてもらった時に、川のすぐ横にある温泉に浸かっているのみて諭さんが行ってみたいと言っていたのです。ほぼ川と一体化していて、川に流されちゃうんじゃないかというような感じです。
こうなったらその温泉にも行きたいとリクエストしてみました。
同じ道を戻って、少し川の方へ降りて行くと、ありました。ハート型の可愛い温泉です。
激しく流れる川の横にありました。こんな所で温泉が湧いてるなんて、不思議ですね。
今回は諭さんだけ浸かってもらいました。温泉はやっぱりぬるめなようですが、ここならのぼせないので長湯ができそうだと言っていました。
帰り道に写真を撮りながら、丘を登って、ユルタに戻るのか、と思いきや
山の方へ行くか?キツネがいる。というので、もうヘトヘトだったのですが、ここまできたら案内してもらおうという気持ちが出てきてしまいました。
さすがにおばさんは先に戻ってしまいましたが、女の子が山の方へも案内してくれました。おばさんは62歳とのことですが、ここまでスイスイ歩いていてパワフルで本当すごい。
女の子はジアナちゃんと言って17歳とのこと。英語は旅行者から教わって覚えたそうで、簡単な英語なら通じるので助かります。
山の方への道は結構な急斜面で、真っ直ぐは登れずジグザグしながら登っていきます。ジアナちゃんもさすがにハアハア息切れするほど。
12時過ぎた頃ようやく、山のふもとへ。写真ではさすがに撮れなかったのですが、遠くにキツネが走る姿が見えました。
そして景色を楽しみながら、ユルタへ戻りました。
唐突にはじまった温泉ツアーに戸惑いはしましたが、結果いいものがたくさんみられたので何にもしないで過ごすより良い時間を過ごせたと思います。
結局、お金も特に要求されず、無償の案内だったようです。嬉しくなったジアナちゃんにはちょっとチップとしてお小遣いをあげちゃいました。
歩き疲れて、そのあとはユルタでお昼寝。宿の人がユルタの天窓を開けてくれたので風がすごく通って気持ちが良かったです。
お昼寝した後は、食堂でコーヒーをもらって一息。
今日はすでに温泉に入りましたが、やっぱり個室の温泉に入って汗を流したいので、チケットをもらってまた温泉に入りに行きました。
昨日のお風呂が気に入っていたのですが、今日は違うところに案内されました。
でもここはここで、お湯が綺麗でいい感じでした。硫黄の匂いが昨日より弱めで入っていてもあまり気にならないのも良かったです。
やっぱり肩まで浸かるのは気持ちがいいです。
でも、昨日歩いて日焼けした太ももがとってもヒリヒリして、今日は特にビリビリして痛かったです。
さっぱりして、身体が温まった後、またユルタでゆったり。本当に、贅沢な時間です。
夕食の前に韓国人の二人にスイカとジンロをもらってしまいましたが、今日も美味しい夕食でした。
結局、歩き疲れた一日でしたが、それ以上に楽しめた一日でした。明日帰るのが惜しいくらいですが、満喫出来たので良かったです。