オシュからサリタシュ

7/12

オシュからサリタシュ

昨日思いつきで、サリタシュというところへ行こうとなりました。

本当はオシュで一泊して身体を休めるなり、バザールに行くなり、と思っていたのですが成り行きに任せてみることにしました。

サリタシュは本来、明日の目的地であるタジキスタンのムルガブへ行く途中にある山合いの村。しおりさんとふみえさんがカシュガルからオシュへ来ると途中に泊まったそうで、とても素敵なところだったという話です。

それから、オシュからタジキスタンのムルガブへ行くのに、国境でもめてしまったりするらしく一日では行けなかった人もいるようなので、念のため距離を稼いでおく方が余裕を持ってムルガブに行けるかな〜と。

タクシーのチャーターは高いので、14時にサリタシュ行きのミニバスが出ているというのでそれで行くことにしました。

12:30まで宿でのんびりして、122のマシュルートカに乗ってバスターミナル近くまで行って、橋の下に集まっているミニバスを探しました。

タクシーの運転手に声をかけられるもやっぱり高いので、ミニバスで。

サリタシュに行くというと14時だ、400ソムだ、300ソムだ、どこからきた、とわらわらと現地の人が集まってきました。

結局流されるままに300ソムのマシュルートカに荷物をのせました。

まだ時間は13:15だったので荷物を置いたまま横にあった食堂にお昼ご飯を食べにいきました。

ラグメンをみんなで食べて戻って来ると、マシュルートカの外も中も荷物でいっぱいに。

タクシーの運転手がやたらミニバスよりこっちの方がいいぞ！と言っていた理由がわかりました。

通路も座席も荷物でいっぱいで、一体どこに人が乗るスペースがあるのか。という状況。私達も座席がなくならないうちにと荷物をかき分け乗り込むとなんとか後ろの一列と1席空いていて、どうにか5人のスペースが取れました。

出発直前になるとバスの中はカオス状態。

サリタシュまでは3時間。3時間。3時間の我慢だ！と自分に言い聞かせました。

バスから見える景色はいいはずなのですが、それをみる余裕もなく、ひたすら音楽と睡眠に意識を向けました。

バスはもちろん定員オーバー、載積重量を超しているのでスピードは出ず、途中で水を汲んだり、スイカを買ったり、ガソリンを入れたりと寄り道も多く予定の3時間をオーバーしてサリタシュには18時に到着しました。

乗客のみんなはどうやらまだ先に行くようで、全然降りないので、私達は荷物の上をどうにか歩いてバスを降りました。

降りた場所から宿は30分もしないうちにありました。

サリタシュの村は小さく、山に囲まれた平野に簡素な家が立ち並び、そこでは牛達や子供達が自由に遊び回っていました。

周りに見える山も綺麗で、なるほどあの苦労をしてまでもサリタシュに来てよかった〜〜と思えました。

宿のオーナーは23才の青年で、細かいところまで丁寧に気を配ってくれます。英語も達者。宿の雰囲気も良くて居心地良さそうです。次の予定がなければゆっくり過ごしたいところです。夕食が8時からということでそれまでは少し宿の周りを散策しました。山の景色はやっぱり何度見てもいいです。

村の方へ行ってみると子供達がいたので、ハローと声をかけてみました。子供達も照れながらハロー！と返してくれたので、写真を撮りたいなーと近づくと、逃げるように隠れてしまいます。旅行者に興味津々でも、近づいてくると急にシャイになってしまうようです。

なんとか歩み寄って写真を一緒に撮ろうというと照れながらも近寄ってきてくれました。

そして一旦距離を縮めると一気に近寄ってくるのが子供らしく、キャーキャー言いながら戯れてくれました。

男の子もシャイで逃げて屋根の上に登ってしまいましたが、とっても可愛い笑顔を見せてくれました。

そんなこんなして夕食の時間になり、短いなりに楽しめたサリタシュ散策でした。

明日はここの宿でチャーターしてもらった4WDでムルガブまで行きます。