サマルカンドから夜行列車に乗って
7/24
サマルカンドから夜行列車に乗って
朝ごはんをみんなで食べて、まずはふみさんの旅立ちです。
しおりさんは中国から一緒に旅をしていたので、特に寂しそうでした。
ふみさんはこれからウズベキスタンの首都タシケントにいき、トルクメニスタンのビザを申請して、トルクメニスタンに入る予定です。
そして、しおりさんはお昼頃に出発しました。レギスタン広場を見てから行く予定でしたが、残念ながら11時からとのことで、見られずじまい。これからブハラの町へ向かいます。
私達は今夜10時の電車でウルゲンチへ向かいます。2人が旅立ったあとはなんとなく2人でも寂しくなります。宿に荷物を置いて、レギスタン広場を観光しにいきました。
近くでみるとタイルの装飾もまばらだったりと、とても古い建物だということを実感しました。それと同時に、やっぱり昔の人はこんな緻密な模様をコンピューター無しで作り上げてしまうなんてすごいな〜〜と感じました。
暑さに負けて、観光してすぐに宿に退散。
宿にある屋外の小上がりでのんびり、ネットをしたり、昼寝をしたり、映画を見たり過ごしました。
今日は何かの集まりがあったのか宿にはたくさんの女性が集まっていました。近所の人たちなのか、お昼ご飯を食べながらワイワイ楽しそうにしていました。さながら女子会の様な雰囲気。
私達にもプロフやサラダやケーキやお茶、スイカなどをわけてくれました。夕食がわりにありがたくいただき、ただ電車の時間まで休ませてもらっている身なのに、ほんとに親切にしてもらいました。
7時になり、ようやく宿を出ました。
すっかり日が落ちていました。この時にようやく気がついたのですが、もしかしたらこの時間になったらもうバスがない可能性がある、ということです。
バス停でバスを待つもなかなかバスが通りません。来た!と思うと、違う番号だったり、止まらずに通り過ぎて行くバスもありました。
半分諦めてタクシーの選択肢を考え始めた時、止まったバス。待っていた番号のバスとは違うのですが、昨日駅の近くからバザールに行くときに乗ったバスでした。一か八か尋ねてみると、駅まで行くといいます。
30分待った甲斐がありました。
そのバスに乗り込み、無事に駅に着くことができました。
電車は時間通りに来ました。ロシア語の読めない私達は駅員さんに聞きながら、自分達の車両へ。
中に入ると今度は座席がわかりません。しかもどこもすでに満席。もう布団をひいて寝ている人が大半でした。
わけもわからず、空いていた席を確保しようとしましたが、現地の人のここは俺の席だと言われてしまいました。
結局また周りの人に助けられて、自分達の座席に着くことができました。座席と言っても、寝台列車。上部の席しか取れなかった私達は、否応なく寝ることに。電車はすでに動き出していました。見よう見真似で、マットや枕、そしてシーツと枕カバーをつけて、寝床を作りました。向かいの席の可愛い男の子2人が、わけもわからず枕カバーにシーツを巻いていた私を見て、これはこうじゃない、これはこうやって使うんだと、何かと世話をやいてくれました。
どこから来た、どこに行く、名前はなんだ、と少しだけ聞き覚えたロシア語を聞き取り、会話をしました。
そのあとは2人の好奇心の目にさらされ続けててなんとなく寝づらくなりましたが。おやすみ〜〜と言って寝ました。車内は蒸し暑さが少しのこっていましたが、走り始めると風が吹き込んで、心地よく眠れました。