ティラナからコトル、喧嘩した日
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ティラナからコトル
朝、バスターミナルへ行く前に、余ったアルバニアのお金を使い切るために朝食のパンを買っていきました。
バスターミナルは新しいのか意外と大きかったです。ここにバス会社がずらっと並んでいたので、昨日あんなに町の中をバス会社を探し回ったのが、なんだかむなしくなりました。ここで聞けたら楽ちんだったのにな~。
コトル行きのバスに乗り込もうとしたとき、昨日の韓国人の男の子と一緒になりましたがあいにくバス会社が違うので、違う車両になってしまいました。
アルバニアの首都ティラナをでて、モンテネグロのコトルに到着。
コトルは以前、諭さんが来た時に気に入ってもう一度来たいと思っていたところだそうです。バス停から宿まではやっぱり遠く、タクシーもありますが、ここもやっぱり歩いていきます。今はマップスミ―という携帯の地図アプリがとっても便利で、どこの国もダウンロードさえしておけばインターネットが使えないところでも現在地がわかるし、ルート案内もしてくれるので、本当にマップスミー様様です。
歩いている途中に一台の車が通りかかって声をかけられたのですが、英語が聞き取れず、ゴマついてしまい、客引きかと勘違いして、断ってしまったのですが、あとで宿についてみると声をかけてくれたお兄さんが。どうやら、運をみずからはなしてしまったようで・・・。
というのもマップスミーの言うとおりに歩いてきてもぜんぜん宿が見つからず、ここにあるはずなのに!というところで延々とぐるぐる。しまいには、私は荷物番をして、諭さんが周辺を探しに行って、ようやく見つかるという、難しい立地の宿だったのです。
マップスミーは確かに便利なのですが、過信しすぎもよくないようです。
実は宿はコトルの町から少し離れており、湾をはさんだ対岸にあり、スーパーやバスターミナルからも3km以上離れているところなのです。安くてきれいでいいのですが、遠いのがデメリットです。が、小さいけどもキッチンがついているので、今日から三食自炊生活ができそうです。
早速スーパーに買い物へいきました。が、何を買おうか、優柔不断な二人は何気ないことで喧嘩してしまいました。私たちは付き合ってからも結婚してからも東京に一緒に住んでいたときもほとんど喧嘩をしたことがなかったのですが、さすがにこの長期旅行に出てからは喧嘩をすることを覚えました。
もちろん諭さんが怒鳴ったりすることはありませんが、たいてい私がすねて、諭さんがあきれて、私が泣いて、諭さんが黙って、私が謝って、終わることが多いです。
言いたいことを言わない、言いたいことを言いすぎる。
時々そんなすれ違いも喧嘩することで、修正していけたらなと思います。
これもまた二人の関係が、少し深くなった、ということで。
喧嘩して帰る宿までの道のりはとっても遠く感じました。
帰り道に見えたコトルの夜景が、海に反射してハートマークになっていたのはそんなメタファーだったのかなと思いました。