かめかめさんぽ

世界一周ふたり旅

ポルトマリン

5/29

ポルトマリン

 

サンティアゴコンポステーラまで残すところ今日を入れて一週間の予定です。そして今日はいよいよ残り100キロ地点に到達(通過)します。巡礼のガイドブックもいまはもう後ろのページをめくる日々です。

 

昨晩相部屋だったカナダ人の女の子2人とマドリッド出身の男の子は今日から巡礼スタートの様子だったのですが、朝は7:30頃に出るらしくまだ寝ていたので、私達はひそひそと準備をし6:20に出て行きました。

 

本当ならここからアルベルゲ争奪戦が始まるので、早くいった方がいいよ!と忠告したい所ですが英語ができないのでもどかしいです。

 

スタートした段階では私達のいた宿はサリアの入り口で、たいていの巡礼者は町の中心部なので、タイミングがズレたのか巡礼者は少なく感じられました。

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が、1時間もすると、巡礼者が前にも後ろにも。サンジャンピエドポーから出発した時を思い出します。

 

今日のルートも、アップダウンが結構きつく、かなりしんどいです。

 

ガリシア州に入ってからは本当に小さな村(というより集落といってもいいくらい)をいくつも通り過ぎるのですが、バルや商店なども無い所が多いので、なかなかトイレや休憩が思うように取れません。

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さらにこの辺りは牛舎が多いようで、雨上がりの朝に漂う香りが結構きついものです。

 

最近はいつ雨が降ってもおかしく無いような雲がずっとたちこめていますが、今日は何日ぶりだろうと思う程久しぶりに青空が顔をだしてくれました。

 

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足元に広がる牛の糞を避けながら、ぬかるんだ土の上を歩き、暖かい日差しを受けながら、進むこと6時間半。

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ようやく残り100km地点に到達しました!

でも正直もうヘロヘロです。

 

足の痛みや背中の痛みはもう当たり前で、それをいかに悪化させないよう休み休み行くか、いまはただそれだけです。ゴール地点までどうか無事で辿り着きたい。そんな気持ちで歩いています。

 

サリアから出発組は綺麗な靴と綺麗なリュックを背負ってどんどん先へ進むのですが、そんな姿が初々しく見えます。

 

さて、そんなこんなでポルトマリンに着く頃、雨雲も到着したようで、雨が降り出しました。

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本降りになる前に公営のアルベルゲに到着。すでに何人か待っている人もいます。私達もそれにならって並んでいると、おばさんが来て、いよいよオープンかと思ったのですが。なんとここはいまクローズなのだとか。110台のベッドがある大きなアルベルゲなので安心していましたが、ここが空いていないのなら、大問題。宿のあてがありません。

 

慌ててみんなアルベルゲを探しに。私達もキッチンのある綺麗そうなアルベルゲを見つけて行ってみたのですが、案の定フル、満室です。私営のアルベルゲは予約が可能で、綺麗だったり、プライベートルームのあるアルベルゲはたいてい予約が入っており、飛び込みの巡礼者はなかなか受け入れられないこともあります。

 

雨の中オロオロと探していると顔なじみの巡礼者がこっちこっちと手招きしてくれているではありませんか。行ってみると、まだ受付を始めたばかりのアルベルゲ。無事にベッドを確保できました。先ほど公営のアルベルゲに並んでいた巡礼者はほぼこちらに来ていました。私達もその流れに乗れて本当によかったです。しかもキッチン付き。嬉しいです。

 

到着が1時だったので一息つくにもあまり時間がなく、シエスタ(スペインの昼休み、たいてい2〜5時はお店が閉まります)に入る前にスーパーに行かなくてはと、荷物を置いて身支度をしてすぐに宿を出ました。

 

無事に買い物が終わり、宿に帰ろうと外に出ると、土砂降りの雨が。ちょっと到着が遅かったらこれに降られていたのかと思うと怖いです。

 

しばらくして雨足が弱まり、びしょ濡れにならずに帰ることができましたが、スペインではつくづく早めの行動が大事なのだと感じました。

 

帰り道、空いてるアルベルゲを探して歩き回る巡礼者達を見かけました。すでに宿の多くが満室になりつつあるのでしょう。完全にアルベルゲ難民です。彼らは値段の高いプライベートルームやペンションなどに泊まるか、はたまた次の村まで歩くかになるでしょう。私達は本当に運が良かったなと思いました。アルベルゲ争奪戦の攻略法は事前予約か早めの到着(1時前まで)だと思います。

 

あとはルーティンワーク。シャワー、(洗濯:今日は雨なのでなし)マッサージ、夕食、ネット、ひなたぼっこ、お茶、寝る。です。

 

今日は韓国人の巡礼者が集まって泊まっていてキッチンは大賑わい。私達も急かされるように作って食べました。

 

食後ゆったりしていると韓国人の女の子が話しかけて来てどのくらい旅行しているの?というので一年半で今は6ヶ月目。というと、横で聞いていた顔なじみのフランス人の巡礼者は目を丸くして驚いていました。

 

韓国人の女の子も日本語でスゴイね!と言って驚いていました。

 

結構これは聞かれる質問で、答えるたびに驚いてくれる人が多いのですが、私としては、そんなに旅をしているのにこんな英語力ですみません。という気持ちになります。せっかく話しかけてくれても、返せる言葉が一言二言の単語ではなかなか会話にならず、結局長く続くことはありません。

 

長い文章を喋ろうと思わなくていい、思ったことを口にして並べるだけでも会話になるはずなのですが、それを恥ずかしがってしまう自分がいます。

 

以前よりは英語を話す勇気がついて、自分から話しかけたりする機会も多くなってきてはいますが、躊躇することの方が多い現状。

 

日本の英語教育に文句を言わずに自分の殻を自分で破って行かなくてはいけない。そう思った今日この頃です。

 

それでは明日も少しでも今日の自分より頑張って前に進めるよう歩いていきたいと思います。おやすみなさい。